体操を始めて5年になる息子の今期の試合もようやく終了。これから1年、体つくりの練習がまたスタートすることになった。
体操の試合ではエキシビション大会が必ず企画される。この3連休中に行われた試合でも例に漏れず、逆立ち大会が企画された。何分間、逆立ちをしていられるかという競争だ。
体操選手といえばバック転だの、鉄棒だのと腕の力で体を支えるのがあたりまえなだけに、上半身はものすごく発達している。アテネ団体で金メダルに輝いた日本チームのY田さんが肩を痛めてしまったが、それだけで満足に体を動かすことができなくなる。
面白かったのがコーチの逆立ち。現役時代とった杵柄があるのはもちろん、普段はバリバリ子供たちをしかっているだけに、さすがのコーチたちも無様な格好は見せられない。
現役時代は何分(?)でも逆立ちをし続けていることができたのだろうが、最長でも1分40秒ほどの平凡な記録(失礼! もちろんわたしはできません)。現役を退いたらすぐに体の自由が利かなくなる。
体を日常、日々の練習で鍛え続けていないとすぐに「技」を繰り出すことができなくなるという。体が昔のように動かなくなった自分に情けない思いをしているのだろうが、その事実を直視しながら次世代の体操選手を育て続けるというのはなんともやるせない仕事ではないだろうか。
息子もまた辛くて単調な肉体強化の日々が待っている。